2012.04.02 Monday
2010.01.27 Wednesday
かいじゅうたちのいるところ
映画「かいじゅうたちのいるところ」みてきました。
子供の頃から大好きなモーリス・センダックの絵本が原作で、監督がこれまた大好きなスパイク・ジョーンズ。
期待もひとしおでしたが、「マルコヴィッチの穴」のように、奇想天外なストーリーをがっちりリアルな世界に着地させる力量は、さすがスパイク・ジョーンズ!!
主演の子役、マックス君のナチュラルな演技も光ってたし、とくにシングルマザーのお母さんの必死な感じが今の自分とリンクして、胃が痛くなるほどでした。
チビスケもミニコも最後までちゃんと見てたし、おもしろかったとは言ってましたが、たぶん95%以上理解できてないだろうなぁ。
カールじいさんみたいなわかりやすいドキドキハラハラはないし、ティム・バートンみたいなカラフルでファンタジックな世界観でもないし、ハッキリ言って子供向きの映画ではないです。
原作のストーリーは、ママに叱られて、想像の世界に家出して、かいじゅうたちの王様になって、でも寂しくなってママの元に帰ってくるっていうシンプルなストーリーなんだけど、映画ではいきなりかいじゅうたちは人間関係(かいじゅう関係?)で揉めてるという。。。
「アバター」が好調なこのタイミングに、大掛かりなCGもない荒涼とした自然の中に着ぐるみのかいじゅうと子供が繰り広げる物語は地味だし、スパイク・ジョーンズって誰?って人には全くウケないんだろうなぁ。
現にかなりガラガラだったし。
でも、いい映画です。
私は大好きだし、センダックが唯一制作を許可したっていうのも納得の作品だと思います。
なんとか気兼ねせず親子で映画館に行けるようになってきました。
エンドロールを眺めながら「この映画をつくったたくさんの人の名前が書いてあるんだよ。」と言うと、「ふーん」と言いながらちゃんと最後まで見ているのがうれしいです。
自宅でDVD鑑賞も悪くないけど、映画館でちゃんと映画を見るってことをこれからも続けていきたいなぁ。私自身、子供の頃映画館で見た映画はすごく印象に残ってるし、時代は変われど、彼らの人生にも多かれ少なかれいい経験として残るんじゃないかなと思うので。
2012.04.02 Monday
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